『防災セットいらない』は本当?防災士が真面目に検証してみた

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「防災セット、買おうかどうか迷っている…」「ネットで『防災セットいらない』って書いてあったけど、本当のところはどうなの?」――そんな疑問をお持ちのあなたへ。

こんにちは、防災士のあおき防災士(青木 大喜)です。被災地ボランティアの現場で、市販の防災セットを持っていた家庭、自分で揃えた家庭、両方を見てきました。

あおき防災士

「いらない」も「いる」も、両方正しい場合があります。今日は中立な立場で検証していきます。

結論から言うと、「防災セットいらない」は半分本当で、半分は誤解です。この記事では、煽らず誠実に検証していきます。

  • 「防災セットいらない」と言われる3つの理由
  • 市販セットをおすすめしない4つのシーン
  • 逆に、市販セットが役立つ3つのシーン
  • 自分で揃えるなら、最低限の10品リスト
  1. 結論:「防災セットいらない」は半分本当、半分誤解
  2. なぜ「防災セットいらない」と言われるのか3つの理由
    1. 理由1:中身が「平均的すぎる」
    2. 理由2:価格に「ブランド料」が乗っている
    3. 理由3:「賃貸物件オプション」のセットは特に注意
  3. 市販の防災セットをおすすめしない4つのシーン
    1. シーン1:すでに自宅備蓄を始めている
    2. シーン2:乳幼児・高齢者・要介護者・ペットがいる
    3. シーン3:選ぶ時間も予算もある
    4. シーン4:賃貸契約時の押し売り系セット
  4. 逆に、市販の防災セットが役立つ3つのシーン
    1. シーン1:とにかく「行動のきっかけ」が欲しい
    2. シーン2:賃貸の収納スペースが極端に少ない
    3. シーン3:選ぶ知識・時間がない
  5. 防災士が考える「セット買い」の正解
  6. 自分で揃えるなら、最低限の10品リスト
  7. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. 防災セットを買うなら、何を見て選べばいい?
    2. Q2. 数万円する高級セットは買う価値ある?
    3. Q3. 「ローリングストック」と「防災セット」、優先するべきはどっち?
    4. Q4. あおき防災士は市販セットを使っている?
    5. Q5. 「絶対必要」「最強」と謳う防災セットの広告、どう見ればいい?
    6. Q6. 防災セットを買った後、何を追加すべき?
    7. Q7. 一度買った市販セット、何年使える?
  8. まとめ:あなたに合う「セット買い vs 自作」の選び方
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    2. 著者プロフィール
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結論:「防災セットいらない」は半分本当、半分誤解

先に結論を整理します。

状況市販の防災セット
家族構成が一般的(2〜4人家族)△ 必須ではないが、入口としてはアリ
家族構成が特殊(乳幼児・高齢者・ペット)× セットでは足りない、個別対応必須
すでに自宅備蓄ができている× 重複買いになるだけ
「とにかく始めたい」「考えたくない」○ 行動のきっかけとしてアリ
賃貸で収納が極端に少ない○ コンパクトに最低限揃う

つまり、「いらない」とも「必要」とも一概には言えません。家族構成と備蓄状況によって答えが変わります

なぜ「防災セットいらない」と言われるのか3つの理由

理由1:中身が「平均的すぎる」

市販の防災セットは「不特定多数向け」に作られています。そのため、

  • 子供のオムツ・離乳食は入っていない
  • 女性の生理用品は最小限
  • 常備薬・アレルギー対応はゼロ
  • ペット用品は当然なし

家族構成に合わない部分は、結局自分で追加するしかない。「セットを買えば終わり」ではないのです。

理由2:価格に「ブランド料」が乗っている

市販の防災セット30,000円の内訳を細かく見ると、同等品を個別にホームセンターやスーパーで買えば15,000〜20,000円で揃うことが多い。

「防災用」と書かれた瞬間、価格が上乗せされる。これは事実です。ただし、選ぶ手間と時間を金額換算すると、必ずしも損とは限りません。

理由3:「賃貸物件オプション」のセットは特に注意

賃貸契約時に勧められる「防災セット」は、内容物が乏しいわりに割高な場合があります。「契約書にハンコを押すついで」で買うのは要注意。

不動産業界の一部では、防災セットがオプション収益の手段になっていることもあります。冷静に内容物と価格を比較してから判断を。

市販の防災セットをおすすめしない4つのシーン

シーン1:すでに自宅備蓄を始めている

すでに水・食料・トイレ・ラジオ等を揃え始めているなら、防災セットを買っても重複するアイテムが多くなる。不足品だけ買い足すほうが合理的。

シーン2:乳幼児・高齢者・要介護者・ペットがいる

市販セットでは絶対に対応できない部分があります。最初から個別対応を前提に、自分で組むほうがいい。

シーン3:選ぶ時間も予算もある

「内容を吟味する時間がある」かつ「金額にこだわりがある」なら、自分で揃えるほうが質と価格で勝る場合が多い。

シーン4:賃貸契約時の押し売り系セット

「契約のついで」で勧められる5,000〜10,000円の防災セットは、内容が乏しいことが多い。よく比較してから判断を。

逆に、市販の防災セットが役立つ3つのシーン

シーン1:とにかく「行動のきっかけ」が欲しい

「何から始めたらいいかわからない」と固まっているなら、市販セット1個買うことで第一歩が踏み出せます。完璧でなくていい、まず動くこと自体に価値があります。

シーン2:賃貸の収納スペースが極端に少ない

1Kマンション等、収納スペースが極端に限られる場合、コンパクトにまとまった市販セットの「リュック1個に集約されている」設計は合理的。

シーン3:選ぶ知識・時間がない

仕事や育児で忙しく、自分で品目を吟味する時間がない場合、市販セットは「時短」の価値があります。ブランド料は時間代だと割り切る考え方もアリ。

防災士が考える「セット買い」の正解

結局のところ、私が現場経験を踏まえて出した答えは次のとおりです。

  1. 第1段階:市販の防災セット(5,000〜10,000円程度)を「入口」として買う。これで最低限の防災リュックは完成。
  2. 第2段階:家族構成に合わせて追加(子供用品・常備薬・女性用品・ペット用品)。
  3. 第3段階:「在宅避難」用の自宅備蓄を月3,000〜5,000円で1年かけて揃える。

この3段階で進めれば、「市販セット買っただけで満足」も避けられるし、「自分で全部組まないと…」と挫折もしにくい。

大事なのは「セット買い vs 自作のどちらかが正解」ではなく、「あなたの状況に合った組み合わせを選ぶ」ということです。

自分で揃えるなら、最低限の10品リスト

「自分で組みたい」という方のために、被災地経験から「これだけは絶対」と確信した10品をお伝えします。

#アイテム目安価格
1長期保存水(2L × 6本)約1,500円
2簡易トイレ50回分約1,500円
3手回し充電ラジオ約3,000円
4ヘッドライト約1,500円
5モバイルバッテリー(大容量)約3,000円
6大判ウェットティッシュ約500円
7軍手・革手袋約500円
8養生テープ約300円
9防臭ゴミ袋(30枚以上)約1,000円
10救急セット+常備薬約1,500円
合計約14,300円

市販セット30,000円と比べて、半額以下で同等以上の中身が揃います。詳しい解説は非常持ち出し袋に本当に必要なもの10選を参照ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 防災セットを買うなら、何を見て選べばいい?

① 中身が一覧で公開されているか
② 1人用 vs 2人用 vs 4人用が明確か
③ 簡易トイレ・ラジオ・水が含まれているか
④ 価格が同等品の合計より2倍以下か
これらをクリアしているセットなら、入口としてはアリです。

Q2. 数万円する高級セットは買う価値ある?

「内容を吟味できる」「予算に余裕がある」「ブランド信頼性を重視する」方には選択肢としてアリ。ただし、被災地で「セットが高級だから助かった」というケースは私は見たことがありません。高ければ良い、というものではないのが防災です。

Q3. 「ローリングストック」と「防災セット」、優先するべきはどっち?

順序としては「① 防災セット(持ち出し用)→ ② ローリングストック(自宅備蓄)」。まず緊急時の持ち出しを最低限揃え、その後で自宅備蓄を増やすほうが、心理的にも続けやすいです。

Q4. あおき防災士は市販セットを使っている?

私自身は自作派です。ただし、家族や友人に「とにかく今すぐ防災始めて」と言うときは、市販セット5,000円程度のものをまず勧めることもあります。「動き出すきっかけ」としての価値はあると思っています。

Q5. 「絶対必要」「最強」と謳う防災セットの広告、どう見ればいい?

「最強」「絶対」「必須」のような表現は、景品表示法的にもグレーゾーンです。そういう煽り広告で売られているセットほど、中身が実態に合っていないことが多い。冷静に、中身と価格を見比べてください。

Q6. 防災セットを買った後、何を追加すべき?

① 家族構成に合わせた個別対応品(オムツ、生理用品、常備薬、ペット用品)
② 自宅備蓄品(水・食料・簡易トイレを家族 × 7日分)
③ 家具固定グッズ(突っ張り棒、粘着マット)
この3つを追加すれば、市販セット+自作の「ハイブリッド」が完成します。

Q7. 一度買った市販セット、何年使える?

水・食料は3〜5年で要更新。ラジオ・ヘッドライト等の電子機器は5〜7年が目安。「買って終わり」ではなく、年1回の点検と入れ替えが必須です。

まとめ:あなたに合う「セット買い vs 自作」の選び方

「防災セットいらない」は半分本当、半分誤解。

本質は「あなたの家族構成と状況に合っているか」。市販セットを入口として使い、家族個別対応と自宅備蓄を順次追加する「ハイブリッド戦略」が、私の現場経験から見て最も現実的です。

大切なのは、煽る広告に流されず、自分の家族にとって本当に必要なものを冷静に選ぶこと。この記事がその判断材料になれば嬉しいです。

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著者プロフィール

あおき防災士(青木 大喜)
鳥取県米子市出身。高校1年の夏、父と平成30年7月豪雨の被災地ボランティアに参加。煽り訴求はせず、人命・家族の安全を最優先に、被災体験者×防災士の立場から正確な情報のみを発信。詳しくはこのサイトについてを。

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